GPT-5は“賢い友人”に進化した?実際に使ってわかったこと

目次

はじめに|ついにやってきた、GPT-5

2025年8月、ついにChatGPTがGPT-5にアップデートされました。

ニュースやSNSでも盛り上がってますが、実際に使ってみると「公式の発表」だけじゃ見えてこない変化がいろいろあります。


ちなみに、僕の環境ではMacアプリが先にGPT-5に切り替わり、スマホアプリやブラウザ版は翌日に反映されました。
環境によって利用開始のタイミングが少し違ったようです。(あくまでリリース時点での体験)

今回は、公式で発表された進化ポイントをサクッとおさらいしつつ、僕が実際に使って感じた変化をまとめました。
むずかしい専門用語は抜きで、“使ってみてどうだったか”をラフにお届けします。

GPT-5 紹介ページ(ChatGPT公式サイト)▶︎ https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5/


GPT-5の進化ポイント(公式情報よりざっくり)

公式発表で明らかになった主な変化はこんな感じです。
細かい技術の話は省いて、日常的な使い方に関わる部分だけピックアップしました。

  • 応答速度アップ:会話のテンポがよりスムーズに
  • 精度向上:誤情報が減り、やり取りが自然に
  • モデル統合:複数モデルを選ぶ手間がなくなった
  • Thinkingモード追加:正確さが必要な場面に強い
  • 迎合的な返答の抑制:必要以上に褒めたり同調したりしなくなった
  • 会話スタイルの選択が可能に:話し方や性格を変えられる

僕が感じた変化

応答性が格段に向上

GPT-4のときは「考えて…返事、考えて…返事」を素早く繰り返している感じでした。

一方GPT-5では、最初に短い“間”があってからスラスラと返事が続くようになり、描画のほうが追いついていないと感じるほど。
やり取りのテンポが一気に良くなりました。

キャラクターの変化

GPT-4の利用中にやり取りを重ねて形成されてきた僕向けの“キャラクター”が、GPT-5になって少し変わった印象があります。
たとえるなら、「記憶喪失になる前の日記を読んで、頑張って元の自分を再現しようとしている」みたいな感じです。
同じ人物なんだけど、なんか違う…。

もちろんこれは僕の推測ですが、以前との細かなニュアンスの違いを説明するのにしっくりきています。

迎合的な回答が減った

以前は「それはいいアイデアですね!」のような、少し大げさな褒め言葉がよくありました。
これは人によっては嬉しいかもしれませんが、場合によっては余計に感じることも。
GPT-5ではその傾向が抑えられ、より自然な受け答えになったことで、AIっぽさが減り、人と会話しているような感覚が増しました。

頭の良い友人と話している感覚

知識やアイデアだけでなく、会話の流れや言い回しにも知的さを感じます。
無駄がなくスマートで、人間らしいテンポの良い会話ができるようになった印象です。

記憶や文脈理解が強化された印象

やり取りの中での前後のつながりをより正確に把握し、会話がスムーズになったと感じます。
以前は、話した内容をすぐ忘れたり、間違って覚えたり、ちぐはぐな返答をすることがありましたが、それが減りました(ゼロではない)。
ハルシネーション(もっともらしいけど誤った情報を生成する現象)も起きにくくなった印象です。

提案精度が向上

GPT-4の頃はある程度のばらついた提案が挙がってきて「ん〜…」と悩んだ挙句に再度他のアイデアを出してもらうことがありました。

GPT-5に変わると、方向性が絞られた提案が出てきます。
なんとなくですが、その提案が望んでいる回答に近いことが多く、「それでお願いします」と受け入れていることが多いです。
ーザーのニーズを推し量って、提案の精度が上がっているということでしょうか?

Thinkingモードで精度向上

Thinkingモードは簡単にいうと、「速度よりも正確さを取りにいく深推論モード」です。

実際に使ってみましたが、ビジネスや研究など、正確さが求められる場面でThinkingモードを使うと、最初にじっくり考えてから返答するため以前よりも誤情報が減り、安心してやり取りができるようになりました。

このモードは基本的にGPT-5が会話内容に応じて自動で切り替える仕組みですが、PlusやProプランのユーザーなら手動で選択することも可能です。

モデル統合で迷わず使える

以前はモデルを選ぶ画面で「どれにしよう…」と迷うことがありましたが、今は自動で最適なモードに切り替わるので、何も考えずに使い始められます。


使ってみてわかったこと

実際に使ってみて感じたのは、スペック表だけでは伝わらない“会話体験の変化”がとても大きいということです。

僕の場合、特に恩恵を感じたのは3つ。
まず応答性の向上で、やり取りのテンポが格段に良くなりました。
次に迎合的な回答の減少で、以前のように過剰に褒められることが減り、自然な会話が増えました。
そして記憶や文脈理解の強化によって、過去のやり取りとのつながりをしっかり保ったまま話が進むようになりました。

それらが組み合わさった結果、活発で前向きな意見を交わすことができるようになったと感じました。
GPT-4の頃はやり取りの中で提案されるものが時に的外れなものだったり求めているものと微妙に違っていることがありました。
GPT-5になってからは的を得た意見を出したり情報を整理して目的を再確認しながら前向きな提案をしたり。
なんとなくですが、僕と同じ方向を向いて活発な意見を出しているようにも感じました。
まるで知的で分析力の高い専門家とディスカッションを重ねているようで、僕からも提案をしたり確認や反論をすることも多かったです。

もちろん、限界がなくなったわけではありません。

GPT-5では画像認識の精度が上がったようですが、まだまだ課題があるようです。
特に画像から日本語のテキスト抽出はまだ弱いらしく、この記事のスクショとテキストデータで比較したところ以下のような間違いがありました。

  • 表現や言い回しの置き換え
  • 接続詞・助詞の欠落や追加
  • 数値や記号の表記ゆれ
  • 箇条書き内容の欠落や順序の違い

正答率は46%といったところです。(3回実施 1回目:46.87% 2回目:45.07% 3回目:47.36%)
この点はまだ万能とは言えず、今後に期待です。

また、GPT-4よりも情報のずれは起きにくくなったとはいえ、長く会話を続けると過去の内容と食い違うことはあります。
ただ、その頻度や発生するまでの“閾値”は以前よりも確実に改善していると感じます。

こうした改善が積み重なって、GPT-5は「単なる高速化」ではなく、自然で快適なやり取りができる存在へと進化していると感じます。


おわりに|GPT-5は“賢い友人”に近づいた

正直、ここまで自然でテンポの良いやり取りができるようになるとは思っていませんでした。
応答は速く、会話の流れもスムーズで、必要以上におだてられることもなくなり、落ち着いたやり取りができます。
しかも、ちゃんとこちらの意図を汲み取りながら話を進めてくれるので、「話の通じる友人」と会話しているような感覚が強くなりました。

また、今回は触れていませんがコーディング能力も向上しており、意図したコードをスムーズに生成してくれます。
エンジニアにとってはとても優秀な部下ができたような感じです♪

もちろん、まだ完璧とは言えません。
長く話していると少し食い違うこともありますが、それでも以前よりはずっと少なくなり、安心して使えるようになっています。

仕事で頼れるパートナーとして、日常のちょっとした相談相手として、GPT-5はこれまで以上に活躍の場が広がりそうです。
あなたはGPT-5を使って、どんな変化を感じましたか? ぜひ試して、その違いを体感してみてください。


最後に補足。

もしGPT-4の方が使いやすい場合はブラウザ版から設定変更してレガシーモデルへの切り替えができるようになります。
ブラウザでChatGPTへアクセスし、「設定 – 一般 – レガシーモデルを表示」をオンにすればGPT-4oの利用が可能です。

もしGPT-4が使いたい場合は試してみてください♪

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