はじめに|「連絡先教えて」がスムーズになると、ちょっと快適
「電話番号どこだっけ?」と、ちょっと焦ることありませんか?
自分の連絡先やメールアドレス、SNSアカウントなど、”自分の情報”を誰かに伝える場面って意外と多いもの。
- 連絡先交換で電話番号を聞かれたとき
- フォーム入力でメールアドレスを打ち込むとき
- SNSのプロフィールURLをシェアしたいとき
iPhoneなら「連絡先」アプリからコピーすることもできますが、アプリ開いて探して項目長押しして、と数ステップ必要だったりで地味に面倒だったりします。
そんな場面をもっとスムーズにできるのが、「ショートカット」アプリ。
よく使う“自分の情報”を1タップでコピーできるレシピを作っておけば、日常がちょっとラクになります。
電話番号、メールアドレス、SNSのアカウント情報など、用途や相手によって伝えたい情報はバラバラ。
そこで今回は、よく使う自分の情報をまとめてスマートに扱えるショートカットを3つ紹介します。
前回は「場所と時間」についてまとめていますので、こちらもご覧ください。

電話番号をコピーする
「連絡先教えて」と言われたとき、自分の電話番号がすぐに出てこなくて焦ること、ありませんか?
仕事用とプライベート用で番号を分けている人も多く、どれを教えるか選びたい場面もありますよね。
このショートカットがあれば、いつでもサッと取り出してコピーできます。
どんなショートカット?
- マイカード(自分の連絡先)から電話番号を自動取得
- 複数ある場合はリスト表示して選択可能
- 1つだけならそのままコピー
- 登録がなければ通知で知らせてくれる
設定内容
設定はこんな感じです。

処理はちょっと多いですが、順を追っていけば難しくないですよ。
まずは自分の連絡先を設定します。

自分の連絡先は「連絡先」を開いたときに一番上に表示される、「マイカード」を指定します。

ショートカットで表示されている「連絡先」をタップして、表示される連絡先一覧から自分の連絡先を選択します。

STEP1で指定した連絡先から電話番号を取得します。
全体はこんな感じです。

電話番号の件数を数えて、件数によって処理を変えます。
- 0件の場合:「電話番号が登録されていません」と表示する(コピーなし)
- 1件の場合:電話番号をコピーする
- 2件以上の場合:電話番号をリスト表示して、選択された電話番号をコピーする
→1件以上の場合、最後に「コピーしました」と表示する
1件以上登録されている場合は最後に通知を表示して完了です。
難しそうに思えますが、やってることはけっこうシンプルです。
実行イメージ
ショートカットを起動すると、登録済みの番号がリスト表示されます。
使いたい番号をタップすればコピー完了。


電話番号コピーをとりあえず使ってみたい方は、こちらのリンクからダウンロードしてください。
※iPhoneやiPadで開くと、ショートカットアプリに直接追加されます。
説明では自分の連絡先を1つだけ設定していますが、複数人の連絡先を設定することもできます。
その場合もちゃんと登録している名前と電話番号、iPhoneとか自宅などの説明も表示されます。

ショートカットをいくつか用意して、家族や仕事関連の連絡先をそれぞれまとめるのも面白いかもしれませんね!
メールアドレスをコピーする
ちょっとした会員登録やお問い合わせのときなど、メールアドレスを入力する機会って思ったより多いですよね。
しかも最近では、iCloudやGmail、プロバイダのアドレスなど、いくつか使い分けている人も多いと思います。
「どれを使うかその場で選びたい」なんてことも。
このショートカットを使えば、登録されているメールアドレスを一覧から選んで、そのままコピーできます。
どんなショートカット?
- マイカードからメールアドレスを取得
- 複数ある場合はリスト表示して選べる
- 1つだけならそのままコピー
- アドレスが登録されていない場合は通知で案内
設定内容
早速ショートカットの設定を見てみましょう。

あれ?どこかで見たことありますよね?
そう、取得するのが電話番号かメールアドレスかの違いで中身はほとんど「電話番号をコピー」と同じです。
なのでこちらも連絡先の指定と件数によってコピー処理の切り替えをしています。
(流れは同じなのでこちらの説明は省きます。)
実行イメージ
ショートカットを実行すると、登録してあるメールアドレスが一覧で表示されます。
使いたいものを選べば、すぐにコピー完了。


選ぶだけなので、どのアドレスを使うかその場で決められるのが便利です。
登録がない場合は、「メールアドレスが登録されていません」と通知で教えてくれます。
こちらもダウンロードを用意しましたので、使ってみたい方はダウンロードしてみてください。
※iPhoneやiPadで開くと、ショートカットアプリに直接追加されます。
SNSアカウントをコピーする
InstagramやX(旧Twitter)などのSNSアカウントを誰かに伝えたいとき、プロフィール画面を開いて、シェアメニューからコピーして…という操作、ちょっと面倒ですよね。
このショートカットを使えば、よく使うSNSのアカウント情報を一覧から選んで、すぐにコピーできます。
SNSごとにリンクをメモしておく必要もなし。一度登録しておけば、あとはタップするだけです。
どんなショートカット?
- SNS名とアカウント情報(IDやURL)をリスト形式で登録
- 実行時にリストが表示され、選んだ項目をコピー
- 表示名とコピー内容を分けて管理できる
- 必要に応じて通知でコピーした内容を表示
設定内容
全体はこんな感じです。

ざっくり3つに分けて説明します。
コピーするSNS情報をリストとして登録します。

リストは1行ずつ、「(SNS名)|(アカウント名)」の形で入力してください。
SNS名は表示だけなので絵文字や略語など自由に設定して問題ありませんが、アカウント名はコピーする箇所なので間違えないようにしてください。
(今回はサンプルとしてダミーアカウントと絵文字を入れています。Xはやっぱり鳩ですよねー)
作成したリストを表示し、選択されたリストを分割してアカウント名をコピーします。

「|」で分割、項目のインデックスなど複雑なことをしていますが、これは「(SNS名)|(アカウント名)」の文字列からアカウント名だけを取り出しているのです。
ちなみにプログラムを組むときはindexは0から始まりますが、ショートカットでは1から始まります。
なのでちょっと慣れなくて落ち着かない……。
コピーが完了したのでSNS名と一緒にコピー完了の通知をします。

SNS名(インデックスは1番目)を通知内容に加え、表示して完了です。
実行イメージ
ショートカットを実行すると、あらかじめ登録しておいたSNSアカウント名が一覧で表示されます。
「Instagram|@magilog_insta」のようにSNS名とアカウント名がセットで表示されるので、見やすく選びやすいのがポイントです。
選んだアカウントの情報だけがコピーされ、通知で内容を確認することもできます。
相手に送るときも、もう慌てません。


SNSアカウントもダウンロードリンクを用意しているので、試してみたい方はこちらからダウンロードしてください。
※iPhoneやiPadで開くと、ショートカットアプリに直接追加されます。
注意点|マイカードの情報が取得できないときは?
今回紹介した「電話番号」や「メールアドレス」をコピーするショートカットは、iPhoneの「マイカード(=自分の連絡先)」から情報を読み取るようになっています。
でも、ちゃんと登録してあるはずなのに、ショートカットでうまく動かない…
そんなときは、連絡先の設定にちょっとした原因があるかもしれません。
もしかして、連絡先が分かれていませんか?
iCloudとGoogle、どちらの連絡先も使っている場合、「マイカード」として認識されているのはiCloudの方だけ、ということがあります。
たとえば……
- 連絡先アプリではメールアドレスが表示されてるのに、ショートカットでは取得できない
- 番号は登録されているのに、何も出てこない
こんな場合は、連絡先がアカウントごとに分かれている可能性大です。
対処法:「リンクされた連絡先」をまとめる
マイカードを開いて、下の方にある「リンクされた連絡先」をチェックしてみてください。
ここにGoogleアカウントの自分が表示されていればOK。

もし何もリンクされていなければ、「リンクを追加」からまとめてあげると、iCloudもGoogleも、ひとつの自分として扱えるようになります。
一度リンクしておけば、あとはショートカットでもちゃんと情報を取得できるようになります。
複数アカウントを使ってる人は、早めにチェックしておくと安心です!
おわりに|“自分の情報”をすぐ出せると、ちょっと気がラク
今回は、「電話番号」「メールアドレス」「SNSアカウント」など、よく使う“自分の情報”をサッとコピーできるショートカットを3つ紹介しました。
ちょっとした共有や入力の場面で、必要な情報をすぐ取り出せるようにしておくだけで、思っている以上にラクになります。
マイカードの指定やSNSの登録など、最初に少しだけ設定は必要ですが、一度作ってしまえば、そのあとはいつでもワンタップで呼び出せます。
「毎回ちょっと面倒だな」と感じていたことを、ショートカットでさりげなくスマートにしてみませんか?


