はじめに|「今どこ?」「何時?」をもっとスマートに
「今どこ?」「何時に出た?」
誰かとのやり取りや、ちょっとした記録で、場所や時間の情報を扱う場面って意外と多いですよね。
毎回アプリを開いて調べて、手で入力して…というのは、地味だけど手間のかかる作業です。
そこで今回は、iPhoneやiPadのショートカットアプリを使って「場所と時間の情報をサッとコピーできるレシピ」を4つご紹介します。
よく使う情報をワンタップでコピーできれば、返信もメモもぐっとスムーズになりますよ。
- 現在地のURLをコピー
- 現在の時刻をコピー
- 次の予定をコピー
- 次の祝日をコピー
どれもシンプルで、日常のちょっとした「面倒くさい」を減らしてくれるレシピばかりです。
ぜひ気になるものから取り入れてみてください!
なお、ショートカットの作り方については過去記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。


現在地の地図URLをコピーする
いま自分がいる場所を誰かに伝えたいとき、地図アプリを開いて現在地を調べて…って、ちょっと手間がかかりますよね。
このショートカットを使えば、現在地をGoogleマップのURLとしてコピーして、メッセージにそのまま貼るだけ。
相手がiPhoneでもAndroidでも、すぐに位置を確認してもらえます。
どんなショートカット?
- 地図アプリを開かずに、ワンタップで現在地のURLをコピー
- Googleマップ形式だから、相手のスマホを選ばず使える
- コピーしたURLを、LINEやメールにそのまま貼るだけでOK
ショートカットの設定内容
ショートカットの中身はこんな感じ。

サラッと内容を説明していきます。
現在地の緯度と経度を取得します。

なお、iPhoneやiPadの位置情報サービスを有効にしていない場合、実行するとエラーになるので注意してください。

先ほど取得した緯度と経度を使ってGoogleマップのURLを生成します。

Googleマップで位置を指定するURLは次の構成になっています。
https://maps.google.com/?q=緯度,経度
なので、先ほど取得した現在地の緯度と経度をURLに組み込むだけです。
最後に生成したURLをコピーしてメッセージを表示して完了です。
(メッセージ表示はなくても動作します。)
実行イメージ
作ったショートカットをホーム画面に置いて実行。


実行するだけでURLがコピーされるので、あとはメッセージに貼るだけ。
「ここにいるよ」がすぐに伝えられます。
「これ便利かも」と思ったら、下のボタンから追加できます。
※iPhoneやiPadの「ショートカット」アプリにそのまま追加されます。
現在の時刻をコピーする
ちょっとしたメモや日記アプリに「今の時刻」を残したいとき、手で打つのは少し面倒ですよね。
このショートカットを使えば、現在の時刻をワンタップでコピーして、すぐにペーストできるようになります。
記録をつけるときや、あとで見返したい情報を残すときに便利です。
どんなショートカット?
- 現在の時刻を「テキスト」としてコピーできる
- 好きなアプリにすぐ貼って使える
- 時刻のフォーマットを好みに合わせてカスタマイズ可能(例:「2024/05/20 14:30」など)
ショートカットの設定内容
早速中身を見てみます。

けっこうシンプルな作りです。
それでは簡単に説明していきます。
現在の時間を取得して形を整えます。

シンプルな時刻(「12:34」のような形)を取得したいので、「日付:なし」「時間:短い」としました。
日付を入れたいとか秒まで入れたい場合はこの書式設定を変更してください。
フォーマットした時刻をコピーして通知します。

これで完成です。
今回は通知内容に先ほどフォーマットした時刻を含んでいるので、時刻が変われば通知内容も変わります。
けっこうシンプルな作りですね。
では実際に動かしてみましょう。
実行イメージ
実行するとこんな感じです。


設定したフォーマットで現在の時刻がコピーされます。
そのままメモやチャットに貼れば、記録完了です。
便利そうだなと思ったら、下のボタンから追加してみてください。
※iPhoneやiPadで開くと、ショートカットアプリにそのまま追加できます。
次の予定をコピーする
「次の予定なんだっけ?」ってふと思ったとき、カレンダーアプリを開いて探すのはちょっと面倒ですよね。
このショートカットを使えば、直近の予定をサッとチェックしてコピーできます。
誰かに予定を伝えたいときにも、そのまま貼るだけでOKです。
どんなショートカット?
- 次に控えている予定(終日イベント以外)をカレンダーから取得
- 同じ時間に複数の予定がある場合は、タイトルを「、」で区切ってまとめて表示&コピー
- 実行するだけでも確認用として便利です
ショートカットの設定内容

はい、ご覧の通り今回は先の2つよりも長いです。
少し難しく感じるかもしれませんが、実はやってることはシンプルです。
まずは一番近い予定の時間を取得します。

一旦20件まとめて取得して、それを順番にチェックしていきます。(件数は変更可)
チェックするのは「終日ではない」かつ「最も近い」の2つ。
なのでループとif文で繰り返しています。
なお、予定をまとめて取得したときは開始時刻が昇順で取得されるので、最初の1件が直近の予定ということになります。
同じ時間に予定が入っている(入れてしまった?)こともあるので、同じ時間の予定を並べて表示します。

先ほど取得した「開始日時」の時刻と一致する予定を検索し、そのタイトルを連結して「予定タイトル」と設定します。
ここまでくれば、あと少しです。
これまでの情報をまとめていきます。

これまでに取得した「開始日時」「予定タイトル」連結してコピーして、それを通知する。
これで完成です。
ボリュームはありますが、やってることは意外とシンプルです。
実行イメージ
実行するとこうなります。


予定が複数あっても、同じ時間ならタイトルをまとめてスッキリ表示。
自分用の確認にも、誰かに予定を伝えるときにも役立ちます。
このショートカットも下のボタンからダウンロードできます。
※iPhoneやiPadで開くと、ショートカットアプリに直接追加されます。
次の祝日をコピーする
「次の祝日っていつだっけ?」と思ってカレンダーを開くの、地味に面倒だったりしませんか?
このショートカットを使えば、次に来る祝日をパッと確認&コピーできます。
予定を立てたり、連休前にちょっと話題にしたりするときに便利です。
どんなショートカット?
- カレンダーから次の祝日を1件だけ取得
- 日付とタイトルをセットでコピーできる
- 実行するだけでも、次の祝日がすぐにわかる
ショートカットの設定内容
どんな処理をしているのか、見てみましょう。

さっきの「次の予定」に比べると簡単に見えますねw
説明を書き加えるとこんな感じです。

「日本の祝日」カレンダーを対象に、直近の1件(=次の祝日)を取得します。
日付の書式を変更します。
今回は年月日と曜日を入れたかったので、「yyyy年M月d日(EEE)」という形式にしました。
ここは好きな形に変更しても大丈夫です。
フォーマットした日付と予定のタイトルを連結して整えたらコピーして通知します。
割とシンプルな作りになりました。
今回の祝日カレンダーはApple提供の「日本の祝日」カレンダーを使っていますが、Googleのカレンダーに変更することもできます。
ただし、Googleの「日本の祝日」カレンダーは祝日だけでなく七夕などの行事も含まれていることがあるので、祝日カレンダーを変更する場合は設定を確認してから使ってみてください。
Googleカレンダー > 「日本の祝日」 > 「設定」 > 「祝日カレンダーのコンテンツ」 > 「【地域限定の祝日】で選択」

実行イメージ
実行するとこうなります。


次の祝日がすぐに表示されて、コピーも完了。
「次の休みいつ?」にサッと答えられるのが地味に便利です。
こちらも下のボタンからそのまま追加できますのでどうぞ。
※iPhoneやiPadで開くと、ショートカットアプリに直接追加されます。
おわりに|場所と時間をサッと扱えるだけで、こんなに違う
今回は、「場所」と「時間」に関する情報をサッとコピーできるショートカットを4つ紹介しました。
- 現在地をGoogleマップのURLでコピー
- 現在の時刻をコピー
- 次の予定をコピー
- 次の祝日をコピー
どれもシンプルな仕組みですが、ちょっとしたひと手間を省けるだけで、日常のやりとりや記録がずいぶんスムーズになります。
ショートカットは、使う人の生活に合わせてこそ真価を発揮するツールです。
まずは気になったものを1つでも使ってみて、自分なりの使い方を見つけてもらえたら嬉しいです。

