Apple秋の新製品発表(2026年9月)|iPhone Duoなど5製品まとめ

iPhone Duo、気になるけど自分に関係あるのかな?
そう思っている方も多いんじゃないでしょうか。

2026年9月9日、Appleが「Surprise and shine.」と題した発表イベントを開催しました。
2026年9月1日付でCEOに就任したJohn Ternusにとって、これが初めての大型発表イベントでした。

発表されたのは、大きく5製品。

  • iPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Max
  • AirPods 5
  • Apple Watch Series 12
  • Apple Watch Ultra 4
  • iPhone Duo

この記事では、これらを発表順に紹介しながら感想も添えていきます。
iPhone Duoが今回いちばんの目玉ではありますが、この記事では他の4製品もまとめて公平に見ていきます。

結論から言うと、Duoが気になるかどうかは、今どんなiPhoneを使っているかで変わってきそうです。

目次

iPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Max|可変絞りカメラが目玉の一台

▲出典:Apple Newsroomより

まずはiPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Maxから。
Pro系としては順当な進化を遂げた一台です。
価格はPro 219,800円〜、Pro Max 239,800円〜(税込、以降の価格表記もすべて税込です)。
予約は9月12日から、発売は9月18日の予定です。

ポイントを整理すると、こんな内容です。

  • メインカメラが可変絞り化(f/1.48〜f/4.0)
    Pro同士(17→18)での最大の仕様変更で、望遠・超広角カメラや、ディスプレイサイズ(Pro 6.3インチ/Pro Max 6.9インチ)はほぼ据え置きです。
  • 新チップ「A20 Pro」はApple初の2nmプロセス
    冷却性能が40%向上したほか、モデムも新しい「C2」に切り替わり、mmWaveという高速通信方式にも対応しました。日本ではまだ対応エリアが限られていて、恩恵は当面限定的です。
  • Neural Engineの処理性能が2倍に
    A19 Pro比でAI処理性能が2倍になり、Siriの反応や写真編集まわりの体感向上が見込めます。
  • バッテリーは動画再生でPro最大36時間・Pro Max最大45時間

可変絞りが効いてくるのは、撮影シーンに応じて光の量やボケ感を自分でコントロールできる点です。
これまでポートレートモードのようにソフトウェアで作っていたボケ感を、レンズの開閉という光学的な手段で実現できるようになりました。
集合写真を撮るとき、全員にピントを合わせるのか、手前の人だけをふわっとぼかすのか、その場で選べるようになったということです。
「撮ってから調整する」から「撮る前に決める」へ一歩踏み込んだ一台と言えそうです。

外観はぱっと見、前のモデルとほとんど変わりません。
ただそれは進化していないという意味ではなく、可変絞りカメラという中身の進化にリソースを割いた結果だと僕は捉えています。
この可変絞りの実用性をどれだけ魅力に感じるかが、そのまま今回の買い替えの分かれ目になりそうです。
ちなみにiPhone 17 Proを使っている友人は今回はパスするとのことでした。
やっぱり見た目だったり目立つ機能が欲しい、ってのが本音らしいです。

AirPods 5|音量スワイプで地味に変わる使い勝手

▲出典:Apple Newsroomより

続いてAirPods 5です。
新しいH2チップを搭載したモデルで、ラインナップは通常モデル23,800円とワイヤレス充電ケース付きモデル27,800円の2種類。
予約は9月9日から、発売は9月18日の予定です。

中身を見ていきます。

  • 両モデルともANC標準搭載に
    これまでのAirPods 4にあった「ANCなし/ANCあり」という2択が廃止されました。ノイズキャンセルの性能も、AirPods 4比で最大50%向上しています。
  • 音量スワイプ操作を新搭載
    ステム部分を指でなぞるだけで音量調整できる新機能で、ワイヤレス充電ケース付きモデル限定です。AirPods 4にはなく、ユーザーから不満の声が上がっていた機能でした。
  • AirPods Pro 3(42,800円)の単純な上位互換ではない
    一番の違いは形状で、Pro 3は耳の穴を塞ぐカナル型、AirPods 5は耳の穴を塞がないオープンイヤー型です。ANC性能や心拍センサーなどのフィットネス向け機能は、Pro 3の方が上です。

音量スワイプが埋めるのは、地味だけど確かにあった不便さです。
これまで音量を変えるにはiPhoneを取り出すかSiriを呼ぶしかありませんでしたが、ステムを指でなぞるだけで済むようになりました。
両モデルともANCが標準搭載になったことで、「ANCの有無」で選ぶ必要もなくなっています。

今回、僕にとって一番印象的な変化は、スペック上目立つANC標準化ではなく、この音量スワイプの使い勝手の方です。
目立たない機能に見えて、日々の使用感にじわじわ効いてくるタイプの変更だと感じています。
友人たちの中にも「ノイキャンついたAirPods4欲しいけど音量変えれたらなー」といっていた声はよく上がっていましたし、ユーザーの希望としてもドンピシャなアップデートかと。
ANC標準化については、AirPods無印が「廉価版だから選ぶもの」ではなく「積極的に選びたくなる選択肢」に変わった、という位置づけの変化として捉えています。

Apple Watch Series 12|アルミモデルの定番進化

▲出典:Apple Newsroomより

Apple Watchは2モデルとも刷新されました。
まずはSeries 12から。
健康まわりの計測機能が一新された、アルミモデルの定番進化版です。
価格は71,800円〜、予約は9月9日から、発売は9月18日の予定です。

主な変更点は次の通りです。

  • 新しい「Health Sensing System」で計測が高精度に
    心拍センサーが5秒ごとの測定に高速化し、HRV(心拍変動)の測定頻度は従来比24倍になりました。
  • 新機能「Readinessスコア」「Health Age」を搭載
    上記のセンシング強化を土台に、その日の体調を数値で示してくれる新しい指標です。
  • ディスプレイは最大2000ニト、耐久性も60%向上
    セラミックシールドの採用によるもので、バッテリーは通常使用で最大24時間です。
  • Audio Intelligence系の新機能もSeries 12から利用可能
    直近15秒の会話をテキスト表示する「Live Rewind」(デバイス内で完結)、会話全体を要約する「Siri Recap」(iPhone連携が前提)、Shazam統合は、Ultra 4限定ではなくSeries 12でも使えます(ベータ提供・英語のみ・EU非対応)。

今回のSeries 12は、Health Sensing Systemを軸にした健康計測の高精度化が中心の進化で、そこから生まれるReadinessスコア・Health Ageが新しい見どころです。
これまで感覚に頼っていた体調判断に、毎朝チェックできる数字という根拠が加わったイメージです。
ディスプレイ・バッテリーは着実な底上げにとどまり、Live Rewind・Siri RecapのようなAudio Intelligence系機能も、Ultra 4限定ではなくSeries 12から使えるようになりました。
なお、チタニウム・セラミックモデルの価格は原稿執筆時点で非公表なので、気になる方は購入前に公式サイトで確認しておきたいところです。

Live RewindやSiri Recapのような会話まわりの機能がApple Watchに来たのは、僕としては素直に嬉しいポイントです。
聞き逃した一言をその場で振り返れたり、立ち話の内容を後でSiriがまとめてくれたりするのは、iPhoneを取り出すほどでもない場面でこそ活躍しそうで、実際に使えるようになるのが今から楽しみです。

Apple Watch Ultra 4|バッテリー最大84時間のタフモデル

▲出典:Apple Newsroomより

続いてApple Watch Ultra 4です。
S11チップを積んだ、タフ用途向けのモデル。
価格は142,800円〜、予約・発売日はSeries 12と同じく9月9日・9月18日の予定です。

Series 12で触れた新機能は、基本的にそのままUltra 4にも入っています。

  • Series 12の新機能はそのままUltra 4にも搭載
    Health Sensing Systemによる高精度な心拍・HRV測定、Readiness/Health Age、Live Rewind・Siri Recap・Shazam統合といったAudio Intelligence系機能は、Series 12と共通の進化としてそのまま入っています(詳細はSeries 12のセクションを参照)。
  • Ultra 4固有の追加はバッテリーとタフさ
    通常最大50時間・Low Power Modeで最大84時間というバッテリー持ちと、100m耐水・MIL-STD 810H(アメリカ軍の過酷な環境試験規格)準拠の耐久性が、Series 12にはないUltra 4だけの強化点です。

Series 12の進化をソフト面でそのまま引き継いだ上に、バッテリー持ちと耐久性というハード面を上乗せしたのがUltra 4で、数字で比較できる違いはほぼここに集約されます。
ただ、あらゆる製品はスペックの数値だけで選ばれるわけではありません。
高価な機械式時計が秒針の精度だけで選ばれているわけではないのと同じで、性能表には出てこない「格」のようなものが、Series 12との価格差の中に混ざっていても不思議ではないと思います。

Series 12とのおよそ2倍の価格差は、バッテリー持ち・耐久性という数字上の差だけでは説明しきれない部分もありそうです。
それでも、長時間の屋外アクティビティなど用途がはっきりしている人には、納得感のある一台だと思います。

iPhone Duo|Apple初の折りたたみiPhone

▲出典:Apple Newsroomより

いよいよ、今回いちばんの目玉であるiPhone Duoです。
Apple初めての折りたたみ構造を採用した、新しいカテゴリのiPhoneです。
価格は256GBで364,800円〜、予約は10月16日から、発売は10月23日の予定です。

ここから、押さえておきたいポイントを見ていきます。

  • ディスプレイは内側7.6インチ+外側5.4インチの2画面構成
    どちらも最大120Hzの可変リフレッシュレート(ProMotion)に対応しています。
  • 2画面ならではの新機能(Duo Preview・Duo FaceTime・Dual Capture)
    外側ディスプレイで撮られる側がポーズ・構図を確認できる「Duo Preview」、近くにいる人が外側ディスプレイ側から同じ通話に参加できる「Duo FaceTime」、自分の顔と見ている光景を同時に共有できる「Dual Capture」など、単一画面のiPhoneにはなかった体験が加わります(子ども撮影時に視線をレンズへ誘導する「Kid Cue」という配慮も)。
  • 生体認証はFace IDではなくTouch ID
    サイドボタンに指紋センサーを内蔵する方式で、Face IDは搭載されていません。
  • 背面カメラは48MP Dual Fusion、専用望遠レンズはなし
    メインセンサーをクロップすることで、望遠を代替しています。
  • フレーム・ヒンジはチタニウム製
    軽さと剛性を両立させるための選択です。
  • アクションボタンは非搭載
    音量ボタン・サイドボタン(Touch ID内蔵)・カメラコントロールの3種構成で、アクションボタンは公式のボタン構成に含まれていません。アクションボタン自体はPro系限定の機能ではなく、iPhone 16・17のような無印機種にも搭載されているため、Pro・無印どちらから乗り換える場合でも惜しいポイントになりそうです。
  • ヒンジは統合マグネットアレイ×可変トルクプロファイル
    100以上の部品で構成されていて、開閉サイクルの耐久回数や折り目の実測値は非公表です。
  • バッテリーはデュアルリチウムイオン構成
    動画再生は内側ディスプレイ基準で最大31時間、外側ディスプレイ基準で最大44時間。容量は非公表で、急速充電は約20分で50%(Proは約15分で50%)です。
  • 画面はiPhoneカテゴリ初のnano-texture仕上げ
    映り込みを抑える表面加工です。
  • Apple Pencil(USB-C)に対応
    iPhoneとしては初めてで、上位のApple Pencil Proへの言及はありません。iPad Pro/Air/miniですでにApple Pencil Pro(ワイヤレス充電式)を使っている人も、頻繁に使う予定がないなら無理に買い足さず、実際に必要になったタイミングで検討すれば十分です。
  • サイズはiPad mini(8.3インチ)が比較の目安
    画面サイズはDuo(展開時)7.6インチ・iPad mini 8.3インチ、本体寸法はDuo 164.6×117.8×5.2mm・iPad mini 195.4×134.8×6.3mm、重量はDuo 254g・iPad mini 293g(Wi-Fi)/297g(Wi-Fi+Cellular)です。
  • Galaxy Z Fold8との比較(数値のみ)
    厚さ・重さはFold8が有利(11.3mm/254g vs 9.7mm/201g)、防塵性能はDuoが上(IP68 vs IP48)です。日本価格は256GB構成でDuo 364,800円・Fold8 269,880円で、発売はFold8が約2.5ヶ月先行しています(評価はこの後でまとめます)。

Duoを支えているのは、新開発のヒンジとチタニウムフレームという構造面の作り込みです。
薄さとバッテリー持ちを両立させつつ、nano-texture仕上げもiPhoneとして初採用するなど、新カテゴリを支える工夫が随所に見られます。
一方で、Face IDや専用望遠レンズがないところは、既存のiPhoneと比べると引き算に感じる部分でもあります。
外側・内側で役割を分けた2系統のフロントカメラは折りたたみらしい作りで、近くにいる人と一緒のFaceTimeでレンズを奪い合わずに済むような使い方ができそうです。
画面サイズこそiPad miniよりひと回り小さいものの、本体はより薄く軽い仕上がり。
比較対象として分かりやすいGalaxy Z Fold8と並べると、薄さ・軽さでは一歩譲るものの、防塵性能とスピーカー配置(展開時も左右に音が分かれる設計)では独自の強みを出しています。
折りたたみというジャンル自体はSamsungが数世代先行しているだけに、後発のAppleが薄さ・軽さの真正面勝負を避け、地に足のついた指標で差別化してきた、という見方ができそうです。
ヒンジの耐久回数や折り目の実測値、バッテリー容量など、非公表の項目もまだ多く、実機での確認が待たれます。

イベントを見ていて印象に残ったのは、ヒンジが閉じる瞬間の「気持ちよくコトン」という感触です。
これは統合マグネットアレイと可変トルクプロファイルという設計があってこそ生まれる感触です。
薄い本体なのに動画再生時間がiPhone Airを上回っているのも面白いところで、「薄くするほどバッテリーが犠牲になる」という通説を覆すのかもしれません。
まぁ折りたたみになった分バッテリーセルも2つ積んでいるのでその影響は大きいですね。

サイズ感については、iPad miniよりひと回り小さい画面ではあるものの、そのぶん折りたたんでポケットに収まるサイズになっていて、そこがDuoの立ち位置なんだと思います。
個人的には、画面の下に隠れていて普段は見えないフロントカメラ(アンダーディスプレイ仕様のFaceTime専用カメラ)こそが、今回のDuoの一番の強みだと感じています。
せっかくの大画面なのにカメラが画面上にあると気になるのでここはGood!

iPhone Proシリーズよりも高価格帯である一方、カメラ性能やFace ID→Touch IDなど純粋な上位互換とは言いにくいところも正直あります。
そう考えるとProシリーズからの乗り換えを無条件で薦めれるかはちょっと悩ましいところ。
撮影重視ならProシリーズの方がいいかもしれない。
一方、無印シリーズならカメラ性能に差はないし、Touch IDについてもApple Watchからロック解除できると公式発表されているので、乗り換えても満足度は大きく下がらなそうだし十分アリかと。

僕個人としてはiPhone初の折りたたみスタイル、とても気になります。
形状的に大きく変わったのでこれまで慣れたiPhoneの使い方から大きく変わるのはちょっと心配ですが、それ以上に新たな体験価値に惹かれています。
まー価格という最大のハードルは残りますが…。

おわりに|自分に合った一台を選べるラインナップに

今回のイベントは、iPhone Duoという新カテゴリの目新しさがどうしても目立ちますが、iPhone 18 Pro/Pro Maxは可変絞りカメラという着実な進化、Apple WatchはHealth Sensing Systemによる健康指標の刷新、AirPods 5は音量スワイプという地味だけど効く改善と、それぞれの製品がそれぞれのやり方で一歩ずつ進んでいる発表でもありました。

発表を見ていて「パーソナル」という言葉がよく使われていた印象もあります。
Apple WatchのReadiness・Health Ageは個人の体調に寄り添う指標ですし、iPhone DuoのDuo FaceTime・Duo Previewも「その場にいる人」に合わせた画面体験。
バラバラに見える製品発表の裏に、実は一本の糸が通っている感じがします。

冒頭の疑問に戻ると、iPhone Duoが自分に関係あるかどうかは、今どんなiPhoneを使っているかによって変わってきます。
Proユーザーには手放すものが多く、無印ユーザーには画面体験という非連続的な進化が待っている、という非対称な立ち位置です。
これは優劣ではなく、それぞれの優先順位の話です。

今回のラインナップ全体を見渡すと、「みんなが同じ一台を目指す」というより、「自分に合った一台を選べる」構成になってきていると感じます。

こうして毎回、新しい選択肢や進化が生まれるのを見るのは、素直にワクワクします。
Appleは例年10月にも新製品発表をしているのでまだ発表があるかも??
今年もまだまだ楽しめそうです。

この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。

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